Owner Interview 北方型住宅実例集

CO2排出ゼロのエコ住宅

ソーラー、エコジョーズ、雨水利用…
CO2排出ゼロのエコ住宅

●江別市・Aさん  設計:奈良建築環境設計室 施工:拓友建設

定年を機に家を新築し、新しい生活に踏み出したAさんご夫婦。この家を建てるにあたって、はずせなかったのが「3つの条件」。それは、
1.将来、車イスを使うようになっても快適な生活が出来るように。
2.省エネルギー住宅であること。
3.電力会社から買う電気を使わない家であること。
原発依存に疑問を持つAさんにとって、電力使用量をボトムアップさせる契約はしない、というのが強い思いでした。
そんな中パッシブハウスの講演会を聞く機会があり、自然エネルギーの恵みを最大限に利用した家造りにすっかり共感したAさん。講演者の奈良さんも3つの条件を快諾、設計:奈良建築環境設計室、施工:拓友建設のチームに依頼することになったのです。最初は「北方型住宅」にこだわりはありませんでしたが、性能のいい家が出来上がるという内容を聞き納得。すべてお任せすることにしました。

CO2排出ゼロのエコ住宅2

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サムネール サムネール
サムネール

いい家を建てるとランニングコストがかからないんです

出来上がった家は、車イスでも無理なく移動できるよう傾斜もおさえ、引き戸を取り入れた玄関設計。そして内にはホームエレベータも設置。
奥様の要望で道産材をたっぷり使った内装は、年月を経る事に味わいが増していきます。さらに換気の効果は予想以上。家の中は、夏は涼しく冬は暖か室内のパッシブなので冷暖房エネルギーはほんの少しですんでいます。でもこれも家の性能が高いため。北方型住宅は、国が定めた「次世代省エネ基準 Q値=1.6W/m2K」をさらにきびしくした「Q値=1.3W/m2K」ですが、チームでは「Q値=1.0W/m2K」を目指して施工しているのです。
暖房、キッチン、給湯はエコジョーズ(ガス)を採用。
CO2の排出はゼロです。そしてソーラーパネルを設置し照明や電気製品のための電気は自給自足のうえ、余った分は売電されました。すると、年間の売電額から使ったガス料金を差し引くとなんと!6万円以上もの黒字になったのです。実は田舎での自給自足を夢見ていた奥様。しぶしぶ断念しましたが、そのテイストは電気も含め随所に盛り込まれています。
結果的に、黙っていても省エネになってしまうような家になったAさん宅。「性能のいい家を建てておくと、本当に後々のランニングコストがかからないんです。省エネどころか黒字ですから(笑)」。
今の時代、Aさん宅はこれからの指針となる家かもしれません。