築30年の木造住宅を「耐震補強」&「断熱」リフォーム

札幌に住むOさんは阪神淡路大震災の映像記録を見て、自宅の耐震強度に不安を感じました。自宅が築後30年ということもあるので、思いきってかリフォームをすることに。実はたくさんの書籍の収納場所も確保したいと考えていたからです。
リフォーム後は安心で快適な毎日を楽しんでいます。

●住宅の規模
・木造モルタル一部2階建
・延べ床80.59m2(24.4坪)のうち48.6m2(14.7坪)を、耐震・軸間の断熱改修・書籍の整理を目的としてリフォーム。
●工事期間 平成19年9月〜同年12月
●設計監理者  及川敦子建築設計室。
●施工   拓友建設株式会社
●主な実施工事の内容 1. 書籍の収納を壁面収納に統一。
2. 耐震のための金物による補強工事と耐震ボードによる補強工事。
3. 間取り、構造体の変更、(出窓の新設2箇所、吹抜の新設)
4. 耐震補強時に壁を解体するため、構造の強化・断熱材の補充。
5. 外部屋根・壁の防水・塗装。
6. 台所等の造作家具工事。
7. その他使い勝手をスムースにおこなうための改修(ドアノブからレバーハンドルへの変更等)
8. 暖房工事(FFストーブ+温水パネル)


あふれる書籍の収納もこれで解決!
リフォーム前のリビング。スチールロッカーは臨時の本棚として使っていました。
その後ろのアコーディオンカーテンを開けると…。
ここの部屋も本でいっぱいでした。
仕切をなくして開放的な木質感いっぱいの空間へ。そして壁一面は本棚へと大変身。
これでたくさんの本もスッキリ収まります。

 床:ナラフローリングt=15材
 壁:珪藻土/エコフラット(環境塗料)
 天井:カラマツ羽目板t=15



本を読むときのベンチにもなる出窓へリフォーム

こちらもリフォーム前のリビング。
窓とストーブの位置は変えていません。窓はちょっと腰かけられる大きな出窓にして、壁にはさらに本棚を設置。
本棚はカラマツ材です。



やっぱりキッチンもリフォーム
リフォーム前のキッチン。はじめはクリーニングだけのつもりでした。
施工途中の写真ですが、このようにリフォーム。タイルも一新です。



基礎を新しく造って土台を補強しました
築30年のせいか想定位置に基礎がなかったので、CP型枠で基礎を新設しました。
本棚部分の床梁も補強。



2階に吹き抜けを造りました
リフォーム前は和室だった場所に、新しく吹き抜けを造ります。

1階の居間から新しい吹き抜けを見上げ得た様子。
洋室にした一部に新しく吹き抜けを造りました。建具は既存の枠にフロストカーボを入れ替えて使いました。



30年前の断熱材を入れ替え

隙間無く入れ替えられた断熱材。これで冷暖房効率もアップします。
30年前のグラスウールは薄くなりこのように黒く変色していました。



家の構造自体を補強しました
1.筋違取付
 壁内に柱を補強して、そこに30*105の筋違で壁倍率を1.5倍にして耐震補強をした部分です。

2.マグサ取付
 2階床組の横架材の継手部分が下がって床がたわんだ部分を下からマグサ(補強梁)を 入れて修正した所です。

3.梁補強
 既設で柱・壁があった所をオープンにするため壁の撤去に伴い2階床の補強のため梁材を施工した部分です。

4.筋違取付
 既設の窓を塞ぎ、壁にして筋違を入れて壁の倍率を上げ 耐震補強をした部分です。
5.火打金物、AR金物(引寄)、大引受金物と取り合う部分で施工難度が問われる部分ですがしっかりと施工をして耐震補強を高めた所です。
6.既設の柱と新しく入れた筋違の取り合い部分で、筋違プレート ホールダウンコーナー金物の施工した部位がよくわかるところです。