今年は雪まつりもバーチャル開催となり、静かな冬を過ごしている方が多いと思います。おうち時間が長くなると、気になるのが家の周りの雪ですね。少ない方が除雪の手間も省けて嬉しいのですが、今年はどうでしょうか?多いと思いますか?
札幌市では、14地点の観測値を公開中
拓友建設の事務所は、今シーズンは12月、1月とちょっと寒い日々が続いた記憶がありますが、雪は少なめ。ここ最近まとまって降りましたが、トータルでみるとやっぱり少なめかな~と思っていました。
日々暮らしている感覚でみなさんも感じはつかんでいると思いますが、札幌市と一口にいっても市街地は広く、区によって雪の降る量はかなり違います。テレビや新聞で報道される札幌市の積雪量は、中央区の気象台での観測です。
実は、札幌市のホームページを見ると、市内14ヵ所の積雪量と累計降雪量の数値が毎日更新されていて、雪の降り方は地区によって全然違うんだということがわかります。私の感覚が正しいかどうか、調べてみました。
https://www.city.sapporo.jp/kensetsu/yuki/ac_snow.html
まずは「札幌市」の積雪量として全国に出ているのが中央区北2条西18丁目にある気象台の観測値。
2月24日午前9時現在で積雪45cmです。平年値(1981~2010年の過去30年間の平均値)は76cmですから、平年の6割程度しかないことになります。累計降雪量でも平年値の6割以下ともっと少ない。やっぱり今シーズンは雪が少ないのかな?
北区は平年並みかそれ以上
ところが、事務所のある北区太平近辺にある北区土木センターの観測値をみると、2月24日午前9時現在で積雪88cm。平年値は68cmですからむしろ多い。ここ数日の大雪が響いてますね。累計降雪量では今年384cm、平年値395cmですからほぼ平年並みと言えそうです。少なめではなくていつも通りだったんですね。
北区は、雪が多いと言われるあいの里にも観測地点があります。こちらは積雪90cm、平年値70cmですからここも多め。累計降雪量では今年448cm、平年値407cmですから累計も平年より多いですね。「あいの里は雪が多い」と言われますが、過去の観測値からも実証されているようです。
さて、札幌市内の観測地点で積雪量も累計降雪量も最も多いのが南区定山渓。山の麓ですので、やはり多いのでしょうか。積雪が106cm、累計降雪量が569cm。いずれも平年値を上回っています。
積雪量が最も少ないのは中央区北12条西23丁目にある中央区土木センターで35cmと定山渓の3分の1しかありません。累積降雪量では中央気象台の259cmが最小です。
こうしてみると、同じ札幌でも積雪量で3倍、累計降雪量で2倍以上の差があります。札幌ってやっぱり広い街ですね。一般的に雪が少なめと言われるのが豊平区や清田区、中央区です。逆に北区、東区、西区は多め。江別や石狩と比べるとどうなのでしょうか?今回は調べていませんが、気象データは調べると面白いですよ。