前回はキッチンの機能、役割について説明しましたが、キッチンのレイアウトも種類がいろいろあります。
【I型】
一番多いタイプで、横一線にシンクやコンロが並んでおり、壁付けにします。上の事例のように、窓を設けると明るくなります。
【対面式】
お客様が憧れるレイアウトです。妻が家族の気配を感じて調理したいという要望だけでなく、夫が家事をする妻と会話したい、という思いもあるようです。
【アイランド型】
対面式よりも奥行があり、複数の人で調理したり、パーティーなどをするときに向いています。対面式と違って手元を隠すことがしづらい構造なのと、収納スペースが不足しがちになるので、片づけが苦手な人には向いていないかもしれません。背後に大きめの収納を設けると良いと思います。
【L字型】
根強い人気があります。動線を短くして効率良く調理・後片付けできる機能性が特徴です。
カタログは最後まで読みましょう
キッチンメーカーのカタログはとても分厚いのにびっくりします。でも、ひるまずに読んで見てください。 たとえば、「シンク下にゴミ箱を置きたい」と思った場合、キッチンカタログのプラン例ではきれいな扉が並んで写っているものばかり。「ゴミ箱はどこに置くの?」というプランが多いのです。
ところが、カタログをよく読めばシンク下にゴミ箱が置ける機種もあります。また、ショールームに行けば、経験豊富なメーカーの説明員が細かで親切な説明をしてくれますので、分厚いカタログを読むのが苦手な人も大丈夫です。一度予約して行ってみてはいかがでしょうか?
LIXILの上級キッチン「リシェル」シリーズは、オープンタイプのキャビネットを選ぶことで、シンク下や調理台下を空きスペースにしてゴミ箱などを収納することができます。
【オーダーで夢をかなえる】
キッチンにこだわる人の夢は、やはりオーダーキッチンでしょう。キャビネットを造作し、シンク、水栓、食洗機など全てお好みのパーツを組みあわせてレイアウトや寸法も自由自在になります。 上記の事例でも、キッチンの横に収納を設けたり、シンク下にゴミ箱を収納し、背後の収納はよく使う鍋などをオープン収納にするなど、細かな工夫がされています。また、採光のため2階の高窓を使って暗くならない工夫も。これは、住宅設計と一体で考えたキッチンだからできること。
費用や打ち合わせの手間はかかりますが、こだわるなら最終的にはオーダーかもしれません。
このように、キッチンはお客様によってさまざまなご要望があり、それらを設計事務所が受け止めてプラン提案します。じっくりと打ち合わせをして、納得のいくキッチンをいっしょに造りましょう!