前回ご紹介した札幌市のA様邸ですが、完成当初は庭に黒土を入れ、枕木を敷き詰めるなど庭づくりに力を入れてらっしゃいました。
庭づくりを負担に感じリフォーム依頼
しかし、年齢とともに庭づくりが負担に感じるようになり、庭の面積を減らし手間かけずにきれいに保ちたいというご要望が強くなりました。そこでA様は、外壁や屋根の塗りかえだけでなく、お庭のリフォームも希望されていました。
現地調査で拝見したところ、庭に敷いていた枕木は苔むしてボロボロになっており、すぐに交換が必要でした。そこで、庭の一部と枕木部分をインターロッキングと呼ばれるメンテナンスがほとんど不要な敷石に交換してお手入れを楽にしました。A様も施工に参加し、円形に敷くなど配置も工夫しました。また、風雨に長年さらされていたウッドデッキなども塗りかえました。
住宅は長く住んでいると、「部屋や庭の使い方が入居当初と変わってきた」ということがよくあります。こういう場合、住宅の修理・修繕とともにいっしょにリフォームをご依頼いただくと工事費用がお得になる場合が多いのです。
今回はそれ以外にも、木製窓の立て付けの修正や調子の悪いカーテンブラインドのひもを交換しました。
このほか、A様のご家族が車いすを室内で使っているため、「無垢の床材が車いすのキャスターでキズついているのが気になる」というご相談を受けました。
調べてみましたが、深い傷ではありませんでした。そこで当社が修繕するよりも、「A様ご自身で紙やすりなどを使って表面を薄く削り、無垢床用のメンテナンスキットを使ってキズ付いた部分の再塗装をすることで目立たなくなります」とお伝えしました。
当社は、お客さまご自身でできる修繕内容であれば、そのやり方をお伝えして「ご自身でやってみませんか」とご提案しています。
また、部分的なリフォームでは、当時担当していた工事会社と連絡を取り、個別に工事や調査を進めてもらうこともあります。当社が全体を管理するよりも個々にご依頼いただいた方が、リフォーム費用が安くなるからです。
もちろん、何を調査してどう工事をするのかなど、工事会社が現地で戸惑わないように、拓友建設から工事会社に必要な情報をお伝えしています。
今回、カーテンのひも交換等はカーテン工事会社に、木製窓の立て付けは窓の工事会社にお願いしてA様と直接工事契約を結んでいただきました。
建物の寿命を延ばすためのリフォームは、毎年10件以上ご依頼を受けています。また、拓友建設の仕事ぶりをご近所でご覧になっている方がいて、新たなリフォーム工事を受注することもあります。
新築もリフォームも大事にしています
新築工事をたくさんお受けしないのは、こうした建てたお客さまへのアフターフォローが必要なことも関係しています。一度建てていただいたお客さまとは、ずっと長いお付き合いになるからです。新築ばかりに力を入れていると、建てていたお客さまへのフォローやリフォーム工事ができなくなってしまいます。
時々お客さまから「拓友建設さんは、リフォームはしていないの?」と聞かれることがあります。旧ホームページではリフォームのことをあまり詳しく触れていなかったからです。
実は会社の仕事の中で3割はリフォームです。約30年仕事を続けておりますので、リフォームの割合が年々高まってきています。当社もこれからも力を入れてきたいと思っていますので、OB施主様はご遠慮なくお声がけください。