2月も後半となり、最高気温がプラスになる日も少しずつ出てきました。これから徐々に雪解けが進み、今ある白銀の景色とももうすぐお別れですね。
ところで、「景色」といえば、家の立地条件をうまく生かした設計やプランニングをすることで、日々の生活に景色を取り込む楽しい家づくりが可能です。街路樹の変化から移ろいゆく四季を感じたり、遠くに望む山々から雄大な大自然を堪能したり、丹精こめて育てた庭木や家庭菜園を眺めたり――。周囲の眺望を楽しむのもマイホームの醍醐味です。 そこで今回は、当社がこれまで手掛けた施工事例の中から、眺望の良さを生かした家をご紹介します。
「シラカバ並木を眺められる家」 札幌市Sさま邸
「遊歩道にあるシラカバ並木を眺められる窓がほしい」。これがSさまの一番のご要望でした。加えて、ワンフロアでひと通りの生活が送れること、お子さまの遊ぶ様子を見守りたいとのご希望もあったので、2階にLDKを設けました。
北西方向にある窓に切り取られたシラカバ並木は風景画のような趣です。
外観を見ると、2階リビングが少し斜めに向いていることが分かります。これも眺望を楽しむための工夫です。
南側に面した2階リビングの大開口の窓からは、遠くの山々を望めます。
リビングとバルコニーの天井は、同じ羽目板で繋がっています。天井まで高さのあるテラス窓を開けると、外と中が一体感あるダイナミックな空間に。テラスからも風景が楽しめます。
「風情豊かな庭園と光の移ろいを感じる家」 札幌市Tさま邸
Tさま邸のリビングには、下見板張り天井が採用されています。木の温もりあふれる空間は光の陰影によって刻々と表情を変え、時や季節の移ろいを感じることができます。
テラスに面したリビング・ダイニングの大きな窓は、引き違いではなく片引きのスライディングサッシ。しかも軽くて、片手で開けることができます。窓の外には風情豊かな日本庭園が広がります。
Tさま邸が建つのは、ご実家の敷地内。左手前にあるご両親の暮らしに影響が出ないよう、外観は平屋部分と2階部分の2段構成にしました。
2階には8帖のフリースペースを設けました。窓からはかなたに手稲山が望めます。
造作の本棚やトドマツ3層合板のテーブルを使い、テレワークスペースを想定しているというTさま。仕事の合間にちょっと一息つきたい時、窓からの景色が疲れを癒してくれます。
「窓一面に広がる雪景色を楽しむ家」 札幌市Tさま邸
大阪から北海道に移住されたTさま。ダイニングの窓からは、一面の雪景色が見渡せます。窓辺に積み上げられた薪山の雰囲気も相まって、より一層、大自然の雄大さが感じられます。
温暖な暮らしに馴染んできたTさまのご要望は冬の寒さと雪対策でした。そこで完成したのがビルトインガレージを備えた住まい。熱損失を少なくするため、バルコニーや庇のような突起物のないシンプルなデザインに。屋根形状は落雪で壁面が傷まないよう雪が落ちる側の外壁を斜めにした個性的なフォルムです。
河川敷の遊歩道を望む立地条件を生かし、ダイニングの南東面に上下2段の大開口部を設けています。
1階は全体が吹き抜けになったダイニングキッチンを中心にリビング、和室、ロフト付きの子ども部屋2室が配置されたオープンな間取りにしました。視界が抜けており、キッチンからも外の景色が眺められます。
当社では、設計やデザイン、プランニングを設計事務所や建築家の方にお願いし、施工は住宅の高断熱・高気密化などを得意とする当社が行うスタイルで家づくりを行っています。これにより、眺望や景観を楽しむ、暖かく快適に暮らせる家、「デザイン性」と「性能面」の両立した家が実現しています。 家づくりに関するご相談やご要望がありましたら、ぜひ当社にお問い合わせいただければと思います。