当社は、建築家や設計事務所とコラボして家づくりをすすめています。理由をひと言で表現すると『お客さまのご希望を叶える家をつくるため』。ご要望を設計・プランニングにつなげていくのは建築家や設計事務所が適任です。また、彼らには住宅会社が持っていないデザイン力や設計上のアイデアに関する知識と経験があります。
お客様のご要望をきちんとヒアリングした上で、そこに家族構成や将来の暮らし方、敷地の条件などをプラスした設計は建築家、設計事務所だからこそ為せる技です。
こちらは札幌中心部からやや郊外にあり、以前は農業が盛んだったエリアに建つIさま邸です。
Iさまのご要望は、隣り合う親戚宅との距離感を大切にしながら、通り抜けができる連続性を持たせること。設計した一原さんは、かつて農家住宅にあった土間空間からヒントを得て、半外部の通り庭という形でご要望を実現しました。
こちらは札幌市のSさま邸。ご夫婦、中学3年と4歳の男の子、1匹の猫ちゃんという家族構成を踏まえた住まいです。LDKではハンモックとキャットウォークが目を引きます。
「設計と施工が分かれていて、建築士さんが要望に合わせて設計してくれるところが拓友建設を選んだ決め手でした」と奥さま。中でも印象的に残っているのが、キャットウォークの設計のため、建築士の西川さんが猫の習性について勉強してくれたことだそうです。
そして完成したのが、こちらのキャットウォーク!ご主人希望の高い天井を叶えるための吹き抜け空間を造り、さらに吹き抜けの構造梁をキャットウォークとして活用しています。「理想を上回るプランニングに感激しました」と奥さまにも喜んでいただけました。
ちなみに、子ども部屋はあえて1部屋のみ。兄弟の歳が離れているため、上のお子さまが先に家を出るという将来の暮らし方を想定した設計です。
プロとプロがいい家の完成を目指す
設計と施工が分かれているメリットはほかにもあります。施工を担当する当社は、建築家や設計事務所が造った図面をもとに、引き渡し期日まで事故なく安全に品質を確保しながら工事を進めることが使命です。一方、建築家や設計事務所は、工事期間中、設計図どおりに施工されているかを確認する工事監理を行います。
施工する側、設計する側ともに、ある種の緊張関係の中で仕事をすることになりますが、これは、設計のプロと施工のプロが立場を超えてお客さまのためにいいものをつくるという目標を目指した緊張感とも言えます。
こちらは岩見沢市にあるFさま邸のLDKです。
シンボルは、壁と一体化した幅120cm大のアクアリウム。建築士の野際さんの設計・工事監理のもとでの施工を経て、まるでアート作品が浮かび上がったような、「魅せる」空間が実現しました。
竣工図面は大切な資産
また、家を施工していく中では、仕様や寸法などのちょっとした変更が生じることがあります。こうした時でも、建築士や設計事務所はその都度、変更点を落とし込んだ設計図面を作成し直します。そのため、図面がかなりの枚数になることも。ですが、こうすることで、最終図面(竣工図面)は竣工時の家の状態が正確に記載されたものになります。竣工図面の作成とお渡しは、当たり前に思われるかもしれませんが、じつはむしろレアなのです。
これからは100年経っても住み続けられる家を建てる時代です。長く住んでいく中で、修繕やリフォームを行う際、正確な最終図面があれば、きちんとした改修工事ができます。もし家を売却することになっても、家の価値が維持され、高く評価されます。
設計士に依頼すると価格が高くなるイメージがあるかもしれませんが、設計のプロによる家づくりには建てたあとにも多くのメリットがあります。Fさまからも「完成後の満足度と安心を考えると安かったと思います」と、お喜びの声をいただきました。
当社では11月30日(土)、12月1日(日)の2日間、「住まいづくりなんでも相談室」を開催します。建築家・設計事務所との家づくりについてはもちろん、そのほか、住まいに関する素朴な疑問から専門的な質問まで何でもお答えします!お茶をゆっくり飲みながら、家づくりについて皆さんとお話しできればと思います。
当社がコラボを始めた経緯を含め、こちらでも詳しくご紹介していますのでご覧ください。
→建築家と連携する注文住宅づくり