新型コロナウイルスの感染拡大、気になりますね。札幌や北海道の感染者急増は全国的に話題となっています。こういう時だからかもしれませんが、安心して暮らせる家づくりを考えている方は多く、当社では昨年よりもご相談件数が増えています。
家づくりで、お客様の不安を軽減するご提案はできないか。自分でも調べてみました。
「新しい生活様式」に対応した家のプランニング
政府は、新型コロナウイルス感染症専門家会議からの提言を踏まえ、新型コロナウイルスを想定した、感染拡大を抑えるための「新しい生活様式」を提唱しました。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html
それによると、3つの基本として、
1.身体的距離の確保 2.マスクの着用 3.手洗い を挙げています。
マスクの着用は、家の作りとは直接関係ありませんが、「1.」と「3.」は家のプランニングで十分考慮することが可能です。
まず、リビングやダイニングなど、家族が集まる場所では十分な換気の確保と、対面式キッチンの場合はカウンターテーブルを設けてダイニングテーブルと別に食事できるようにするなど、家族同士が時には離れても食事できるスペースづくりもご提案できます。
換気の確保という点では、高性能な換気システムを採用するだけでなく、食事で家族が集まるときはキッチンのレンジフードを回しっぱなしにして室内の空気を早く入れ換えることも必要かと思います。とはいえ、札幌の冬は寒いのでほどほどにしないと家の中が冷えますね。そこで、セントラル換気システムとは別に、ダクトレスの熱交換換気をリビングやダイニングに1セット設置するという方法もあります。熱交換換気なら室内にひんやりした空気がたくさん入ってくるということはありません。
手洗いに関して政府の提言では、手洗いは30秒程度、顔も洗い、石けんも併用することが望ましいそうですので、洗面所以外に独立した手洗い場所を設けるのが良いと思います。そこで、玄関ホールに小さな手洗いを作れば、外出から家に戻ったとき、必ず手を洗う習慣が身につきやすくなります。スペースも意外に取りませんし、便利ですよ。
出社せずに働く
また、今年話題になったのが「テレワーク」「在宅勤務」というキーワード。人が密になる札幌中心地への通勤を避け、自宅で働くという働き方です。
実際、ZOOMなどのビデオ会議サービスと、インターネットをフルに活用して自宅で仕事された方も多いと思います。
家づくりに関して言えば、独立した書斎を最初から計画されていた方は、そこでお仕事されるのが一番いいでしょう。しかし、書斎を予定していなかった場合は、キッチンカウンターの横の家事スペースにルーバーのような目隠しを入れて (上の写真をご覧下さい)、テレワーク用途にも活用するご提案ができます。
また、自宅で働くということは、インターネット回線の確保が重要になりますので、家の中をどこでも高速回線で使えるためにLANの配線をあらかじめしておくとか、モデムやルーターなどの置き場所を目立たない場所にどう確保するかなどを検討する必要があります。