フローリングの掃除グッズは「適材適所」で使い分けを

12月に入った途端、札幌市をはじめ道内の日本海側エリアは雪景色へと一変しましたね。朝起きて一面の銀世界に驚いた方も多かったことと思います。

その後、冷え込む日々が続き、雪もこのまま溶けない様子。一気に冬本番を迎えました。

ところで、12月と言えば、年末の大掃除。日常はなかなかできない部分も、これを機に念入りにやっておきたいですね。 先日、住宅設備のショールームに伺った際、スタッフの方から「最近、オキシクリーンという酸素性漂白剤が流行っている」というお話を聞きました。そのオキシクリーンを使ったお掃除術が、SNSや主婦の方々の間で話題になっているとのこと。その名も「オキシ漬け」と言うんです。

やり方はとても簡単。40~60℃ぐらいのお湯にオキシクリーンを溶かし、その中に汚れた物を漬け置きしておくだけです。しばらくして、流水ですすぐと、頑固な汚れもみるみる落ちてしまいます。

さまざまなものに使えるというのも特徴のひとつ。ケチャップやお醤油などのついた衣類をはじめ、シンクにお湯をためて食器やコンロの五徳を漬けたり、浴槽を利用して風呂桶・バスチェアのヌメリを取ったりと、幅広い用途に使えます。まさに、汚れ落としの“万能選手”と言えるでしょう。

ところで、普段は掃除機やワイパーでの掃除がメインというフローリングについては、「年末の大掃除にこそ念入りに!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。実はこのフローリング掃除においては、フローリングの種類によっては、使用する洗剤、また掃除用具の材質を「適材適所」で選ぶ必要があります。

注意が必要なフローリングとして挙げられる一つが、当社でも使用している「エアーウォッシュフローリング」と呼ばれる、光触媒の作用によって抗菌ができるフローロングです。この床にワックス掛けをしてしまうと、表面の風合いから変わってしまったり、本来の効果が失われてしまう恐れがあります。また、あらかじめ界面活性剤や抗菌剤などを染み込ませた化学雑巾の使用もおすすめできません。こうした化学雑巾はゴミや埃を吸着させやすく便利ではあるのですが、光触媒のフローリングに負荷がかかってしまいます。

もし洗剤を使うなら、メーカーが推奨している洗濯用石鹸としておなじみの「ウタマロ」が、フローリングを傷めにくく安心して使えます。厳選された原料を主成分としており、油や水アカなどの汚れをしっかり落とす洗浄力があるのが特徴。加えて、環境負荷が少なく、手肌にも優しいので、使う時にも安心です。

固形石鹸以外にも、今はスプレータイプも販売されています。まずスプレーをフローリングに吹きかけ、固く絞った雑巾で拭いていきます。仕上げに乾拭きをすれば完了です。

このスプレータイプは、フローリングだけではなく、コンロやシンク、お風呂、壁など、家じゅうどこにでもシュッシュと吹きかけて使えるので、1本あると重宝します。

もう一つ、注意が必要なのが、無垢フローリングの掃除です。当社では、「OSMO(オスモ)」というドイツメーカーの専用ワックスを推奨しています。主成分は自然由来のもの。汚れを落としながらワックス掛けもできてしまうので、大掃除には最適です。

無垢フローリングは木の温もりや経年変化、素足で快適に過ごせる点が醍醐味です。ぜひ正しい方法でのお掃除とメンテナンスを心掛けていただき、無垢の良さを存分に楽しんでいただければと思います。

最近は、徐々に「ウィズコロナ」が定着してきました。今年の年末は忘年会やクリスマスといった行事をはじめ、帰省や旅行に出かけるなど、予定が目白押しの方も多いのではないでしょうか。住まいをキレイに整えて、心機一転、気持ちよく新年を迎えたいですね。