自然災害に備えた家づくり

平常時の札幌の夜景

北海道胆振東部地震から今月6日で丸6年が経ちました。この時の地震では「ブラックアウト」と呼ばれる全域大規模停電が発生。停電エリアは、全道のほぼ全域に及びました。電気の復旧まで時間がかかり、不安な思いで過ごされた方も多かったと思います。

この出来事をきっかけに、家庭の防災対策として、非常用電源設備が注目されるようになりました。非常用電源にはさまざまなものがありますが、今回は当社が今年から導入した設備をご紹介します。

【出典:キムラさんホームページより】

こちらは、停電時給電システム「スマートeチェンジ」(キムラ)です。特徴は誰でも簡単に操作ができること。コンセントを差し替えるだけで電気の供給元を屋外の非常用電源(発電機、ハイブリッド車、蓄電池)に切り替えられます。コンセントは最大4か所(1500W以内)まで使用が可能。停電時に家の中で使いたい家電や場所が選べます。

先月お引渡しした札幌市のOさま邸に「スマートeチェンジ」を採用しています。設置場所は納戸の中。壁の一角にスッキリとコンパクトに納まっています。

Oさま邸では非常用電源として、ガソリンとLPガスのハイブリッド式発電機を使用。コンセントの使用箇所をボイラー、冷蔵庫、リビング、寝室に設定しました。災害時にも、家族と一緒に住み慣れた環境で生活できることは、大きな安心感につながりますね。

Oさま邸をお借りして、「スマートeチェンジ」を実際に操作してみました。

このように、女性一人でも非常に簡単に電源の切り替えが可能です!

また、当社では太陽光発電と蓄電池を組み合わせたシステムもご提案しています。電気代の節約につながるエコな設備であると同時に、蓄電池に電気を貯めておくことで災害時にも電気が使えます。

施工事例:2023モデルハウス
施工事例:2024モデルハウス

揺れに対する備えは制震ダンパー

今年の元旦には能登半島地震が発生。8月には宮崎県で観測した地震を受けて南海トラフ地震臨時情報が発表されるなど、日本各地で地震が起こっています。地震への備えとして、住宅の耐震性強化も欠かせません。

Oさま邸に施工された耐震×制震ダンパー

当社では、耐震性能を高めた構造(耐震等級2)に加え、建物への地震被害のリスクを軽減するため、2024年度から耐震×制震ダンパーを標準搭載しています。このダンパーの特徴は、揺れに耐える「耐震」と揺れを吸収する「制震」の両方を兼ね備えていること。国土交通大臣認定品で、耐久性はなんと169年以上!制振装置の性能試験では、1000回の加震にも安定した性能を発揮することが確認されています。

当社インスタグラムにて、施工の様子をご紹介しています。

自然災害はいつ、どこで起こるか分かりません。札幌で大地震が起きる可能性もあるのです。拓友建設ではこうした災害への備えを含め、安心・安全な家づくりに力を入れています。お聞きになりたいことなどがありましたら、ぜひご連絡ください!