【住宅以外の施工事例】お寿司屋さんから歯科クリニックへのコンバージョン

拓友建設では家の新築・リフォーム工事のほか、じつは店舗や事務所、施設といった住宅以外の改修・リフォーム工事も行っています。当社はこれまで、さまざまな建物の工事に携わってきました。

その一つが、そら小児歯科クリニックさん(札幌市西区琴似3条4丁目3-15)。

元はお寿司屋さんだった居抜き店舗からクリニックへ、用途を変更したコンバージョンです。外壁はホワイトの金属サイディングとオレンジ色の塗り壁で仕上げ、お子さまにも親しみのある外観になりました。

改修工事は2020年4月から6月の2カ月間。樋口院長に当時を振り返りながら、改修にいたった経緯をお伺いしました。

以前はすぐ近くのビルの中で開院しながら移転を検討していた樋口院長。そんな時、一緒に働くスタッフの方がたまたま今の建物を見つけたそうです。さらに、建物のオーナーさんが大の琴似好きで、琴似からの移転は大歓迎とのこと。こうしたタイミングとご縁が重なり、現在の場所への移転を決めました。

定期健診を行うリコール室

設計は医療機器メーカーさんのご紹介で弘田亨一設計事務所さんが担当しました。いくつかの施工会社に見積もりを依頼する中、2016年に樋口院長のご実家の新築を当社が建築・施工していたことから、当社にも見積もりのお声がけをいただきました。

口腔指導コーナー

院長のお父さまは「断熱施工の実績があって信頼できる」と当社を猛プッシュしてくださったそう。当社は多くのOB施主様と長くお付き合いさせていただいており、こうしたご推薦によってご依頼いただくケースがよくあります。

ビル内のテナント専門の施工会社には、断熱施工の実績がそれほど多くありません。「歯科医院であってもきちんと断熱施工をお願いしたい」と、当社に改修工事をご依頼してくださいました。

広々としたエントランスはベビーカー置き場として来院者に喜ばれています。

工事の期間中は、樋口院長、スタッフさんともに出来上がっていく様子をワクワクしながら見守り、とても楽しみにしていてくださいました。

こうして完成したクリニックは、現場で働くスタッフさんの意見を設計に取り入れ、以前は不便だった点が解消され、使い勝手の良いプランになりました。

最も特徴的なのが回遊動線です。受付の左右どちらにも通路があり、診察スペースを回ってぐるっと一周することが可能。スタッフ同士の行き来もしやすく、作業効率もアップしたそう。

作業台の間には不思議な空間が…。実はこの空間が大正解!ここから通り抜けられるので、遠回りせずに作業台に行けるんです。こちらもコンパクトタイプの回遊動線ですね。

作業台の収納には廊下側にも扉を設置。作業台側にスタッフがいても、邪魔することなく器具が取り出せます。

こちらの作業台の高さは1m。少々高いように思えますが、以前の医院でもこの高さが使い勝手が良かったそう。現場を知るスタッフさんだからこそ分かる、ベストな高さです。

2階にはスタッフさん達の休憩室がありました。お寿司屋さんの大広間をそのまま活用しており、お店時代の雰囲気を残しています。ゆったりとくつろげるのでスタッフさん達に好評だそう。

今回の改修工事では、使える部屋や設備はそのまま残して再利用しています。

そのほか、小児歯科ならではの来院者に配慮した設備も見られました。

診察室の天井には酸素と笑気ガス(吸入麻酔薬)が出る管が吊るされていました。そら小児歯科クリニックさんでは笑気吸入鎮静法による「さわやか診療」を実施中。酸素と混ぜた笑気を鼻から吸い込むことで、不安や恐怖感が和らぎ、リラックスして治療ができるそうです。

X線室の壁紙はかわいいアニマル柄。これも不安を和らげる工夫ですね。

たくさんのスリッパが並ぶのも小児歯科ならではの光景です。ご家族で来院されるのでスリッパがなくならないよう、大容量のスリッパ置き場を備えました。

樋口院長はとても明るく気さくな方。たくさんのお話をお聞かせいただき、ありがとうございました!

そら小児歯科クリニックさんには、弊社の現場担当者へのご信頼をいただいており、今でも何かあればご連絡をいただくなど、お付き合いが続いています。今後ともよろしくお願いいたします!

そのほかの非住宅の施工事例についても、今後ブログでご紹介していく予定です。楽しみにしていてください!