新築実例・プライベートコートがあるトップランナー住宅

設計:(株)ホリゾンアーキテクツ 一級建築士事務所、

施工:拓友建設(株)、写真:KEN五島

この住宅は札幌版次世代住宅のトップランナー等級を確保しています。

具体的には外皮平均熱還流率(UA値)は0.17、相当隙間面積(C値)は0.21、1次エネルギー消費量は等級5で暖房+換気は34%となっています。

相当隙間面積(C値)の0.21を具体的に表現すると、家中の隙間を寄せ集めても名刺サイズ半分ほどの大きさしかないという事になります。また壁の断熱材の厚さは約30センチになります。

建主さんのこだわりと国内トップクラスの性能を実現した住宅です。

どっしりと安定感がある外観。右の塀に囲われている部分がプライベートコート
アプローチの様子。夜の陰影が下見板貼りの表情をひきたてている
玄関入ってからの見返し。床暖が入っているので外からの冷気も入らず、濡れた靴もすぐ乾く
階段室はオープンにしてリビングと一体化
南面の大きな窓のおかげで階段室、リビング、ダイニング、キッチン全てが明るい
回遊できる二列型のゆとりあるキッチン。奥には和室
間やお昼寝場所として使い勝手がよい和室。引き戸を全て壁の中にしまうとリビングの一部に
床はカバ材オスモ仕上げ、そして全面床暖房。部屋に暖房機がないのでスッキリ
床下で暖められた空気が窓下のルーバーから上がることでコールドドラフト(冷気)止めになり、足下が冷えません
キッチンからはコートで遊ぶ子供達の様子が見えるように
壁と一体になっている曲線の庇(ひさし)は1200mm以上。夏の日差しを遮って室内の温度を抑える
玄関の目隠し塀はシースルーにして人のシルエットは分かるように
家が建上がった後、札幌市が申請基準を満たしているか確認。その後授与される認定書はいわば「性能を見える化した保証書」。五つ星はトップランナー住宅の証

最後に設計者の一原さんからコメントをいただきました。

■設計:一原寿寛さん
「住宅設計では「窓の在り方」を吟味して計画を行います。
この住宅では2階の窓を天井いっぱいに設けることで、
・冬場は部屋の奥まで日射が届くので明るい室内になる。そしてたくさんの青空が見える。
・夏場は部屋上部の温まった空気の排気効率が高いばかりでなく、突き出し窓と庇のダブル効果でゲリラ豪雨でも雨が入りにくい。
・通りや近所の住宅からは人影が見えずらいので、夜でもプライバシーが確保しやすい。
といった恩恵を受けられます。

窓を真剣に考えることで、この御家族にピッタリの明るく広々と感じられる空間になったと思います」