札幌:拓友建設の特長

現場監督出身
段取りの良い建築会社

「どの住宅会社に家づくりを依頼するか」
悩まれる方も多いと思います。

住宅会社はそれぞれデザイン、間取り、省エネ性能に加え、打ち合わせ方法、施工力、段取り、アフターメンテナンス力などに違いがあります。もちろん価格も。しかし、チラシやモデルハウスなどを見ただけではその住宅会社の真の実力は見えてこないと思います。

そこで当社は、拓友建設のこれまでの歩みや大切にしていること、家づくりの特徴などをこのホームページで詳しくお話していきます。

拓友建設株式会社は、当社代表取締役の妻沼澄夫が1992年に札幌市北区太平に創業した建築会社です。新築戸建て住宅、そしてリフォーム、メンテナンスなどを主な仕事とする地域密着の建築会社で、創業以来、累計で1,000棟を超える住宅に関わらせていただいております。

拓友建設の主な特徴は

  1. 現場監督出身、段取りの良い建築会社
  2. 建築家と連携する注文住宅づくり
  3. 高断熱・高気密&パッシブ換気
  4. 住宅の耐久性・アフター対応を重視
  5. 安定経営が建て主様の安心に

という住宅性能・デザイン、アフターメンテナンスのいずれも決して手を抜かない住まいづくりです。
この姿勢を創業(1992年)以来貫けたのには理由があります。

断熱も天井もない?
寒い家で過ごした子ども時代

拓友建設株式会社の代表取締役、妻沼澄夫です。私は道北の比布町で生まれました。小学2年生のとき、農家だった父が農地を拡大するため剣淵町へ。高校は士別高校、大学が札幌の北海学園大学工学部建築学科に入学し建築への道を踏み出しました。

私が育った剣淵町の家は、引っ越した時は未完成の家でした。私の部屋は2階で天井がない未造作の部屋で冬は朝起きると、掛布団の周囲が吐息で凍ってしまうこともありました。剣淵町は冬はマイナス30℃以下になることもありそれでも寝ていたというのは今思えば驚きです。寒い家での経験が、住宅の高断熱高気密の重要性を学ばせてくれたのかもしれません。

父は農家を継げと言うけど
憧れは建築の世界

6歳頃まで過ごした家は、土間には炊事場と五右衛門風呂がありました。土間では藁(わら)を編んで米俵を作ったり、農作業が終わると五右衛門風呂に入りました。最近土間のある家が人気ですが、当時の土間はとにかく寒かったので私は土間への憧れはありません(笑)。

子どもは家業を手伝うのが当たり前、と父は考えていたので、学校から帰ったら田植えや稲刈り、農耕馬の世話で忙しく、中学校ではクラブ活動もできませんでしたが、中学校時代、当時では珍しいですが学習塾には通わせてくれました(感謝)。

田んぼと自然に囲まれ育った子ども時代でしたが、ある時、近所で小さな田んぼを大きくしたり、水はけを改善する「農地改良」という工事が始まりました。大型の機械がやってきて、ヘルメットをかぶった現場監督が職人さんたちに指示している様子を見て、小学生の私は「カッコいい!」と感激しました。

その工事は、建築というより農業土木ですし、その現場監督がどのような仕事をしているかもわかりませんでしたが、幼い私は創る仕事、そして采配を振るう仕事に憧れを持ちました。

父は私に農家を継ぐことを望み何度も「継げ」と言いました。でも私は、建築の道に行きたい、商売をしたいという夢がありました。その憧れは、建設会社で現場監督、さらに工務店の経営者へとつながっていきます。

私は、高校を卒業後、札幌の北海学園大学工学部建築学科に入学し、建築の構造、設計、建材などに関する基礎的なことを学びました。大学時代の同級生は2割が設計、8割が建築関係の会社に就職しました。私は建築会社に就職し、現場監督見習として北海道や札幌市の公共工事などの担当をしていました。江別や北広島の道営住宅の改修工事では1LDKの住戸2つを1つの3LDKに改修する仕事なども多く経験しました。

知識不足の現場監督。
ベテラン大工に教わる日々

驚いたのはその会社の社長が、経験の浅い私に社長宅、木造ではなく鉄筋コンクリートの3階建ての現場監督を任せたことでした。経験が浅い現場監督見習なのに、大卒だからできるだろうと思ったのか?。しかし実際はわからないことだらけで、失敗しコンクリートを一部はつって(削って)直したりと大変な経験をしました。

それ以降、多くの現場を担当しましたが、知識と経験がないと段取りも指示もできないことを痛感しました。学校で学んだ知識だけでは通用しません。指示する側の当時の私(現場監督見習い)より、大工さんなど職人さんたちの方が圧倒的に知識も経験も豊富なのです。

そこで私は仕事が終わってから、ベテランの大工さんのもとに、酒を持参し教えを請いに行くようになりました。木造建築で柱などを加工するための墨付け、手刻みといった大工仕事も手伝いをしながら学ばせてもらいました。親切な先輩大工にいろいろ教えていただきました。同期の社員も辞めてしまうなかで、私は必死に学んで働きました。

住宅建設は段取りが大事!

20代~30代中頃までは主に建設会社での現場監督として働きました。
当時の経験が今、役立っているのは段取りの力です。建材の手配や品質チェック、工程管理、人間関係、工期、安全対策、コスト管理など、現場で起きるさまざまな問題を経験してきました。

住宅建設の現場も段取りが重要なのは同様です。基礎、建て方、仮設、外壁、屋根、内装、断熱、塗装など数多くの職種の技能者が順次現場に入ります。大工の建て方工事の後は断熱、内装、電気、設備などの技能者が現場に入りますが、工程表や現場監督の指示に従って現場に行ってみたら前工程の作業が終わっていなくて今日は帰るしかない、という事態が何度も発生したら「もうその現場監督とは仕事したくない」と思われてしまい、腕の良い職人さんたちとの連携が困難になります。

「棟梁お任せ」の家づくりではありません

木造住宅は、従来経験豊富な大工が棟梁、あるいは師匠として弟子を育てる徒弟制度のもとで成り立っていました。大工が建て主から直接依頼を受け、デザインや間取り、性能など多くの部分を「お任せ」で建てて、建て主は完成を待つ、という時代もありました。

しかし現代の家づくりは違います。お客様のご要望を踏まえた満足度の高い注文住宅を実現するには、お客様のご要望を設計者や営業が丁寧に伺い、期待に応える設計力が必要です。

また、断熱気密施工、安全対策、近隣への気配り、品質検査、納期、コスト管理、さらには住宅の補助金活用など、より緻密な家づくりを求められる現代では棟梁お任せではなく、設計者や現場監督、大工などの技能者がその専門性を生かして連携する必要があります。

仕事は一人ではできません。段取りの良さは家づくりにおいて大変大切なポイントであり、建て主様は気づかない点かもしれませんが、この段取りの力は住宅会社によってかなりレベルが違います。

段取りの悪い住宅会社は、職人さんの人件費や材料費にも無駄が出ますし、施工の品質問題、工期の遅れ、さらには施工のミスでお引渡し後の手直しが増えて、お客様の満足度が低下したり、経営面でも問題が生じてきます。

設計・デザイン力が強い工務店
営業・企画力が強い工務店

などは、お客様もある程度見分けることができるのではないかと思います。しかし「段取り」の良い住宅会社であるかどうかは、それらと同じくらい重要なポイントです。

私は、お客様との打ち合わせに始まり、建築家との連携、大工や技能者とともに進める施工品質、住宅性能、コスト管理、アフターメンテナンスなど、一言でいえば「段取り」の部分を大変重視して会社経営をしています。

若いころの現場監督経験が役立っています。当社の社員が現場で課題に直面しても、大抵のことは私が過去の経験から得た知識で、慌てることなく、事前の備え、そして対策も打てるのは拓友建設の強みだと思います。

基礎、左官、内装、電気、屋根などさまざまな専門工事業者も、拓友建設の断熱気密工事をはじめとする丁寧な住宅施工のルールに習熟し実践できる会社として長年の信頼関係を作ってきました。大工と技能者、いずれも仕事が丁寧で、施工の知識、技術、そして道具の手入れをしっかりできる人材を当社は大事にしています。

なお拓友建設は木造戸建て住宅が主体ですが、鉄筋コンクリート造、鉄骨造などの大規模建築の経験も豊富なので、施設建設などもできます。でも拓友建設が現在、木造住宅をメインにしているのは、建て主さまの夢や希望を実現する嬉しさがあるからです。大変な部分もありますが、家を建てる仕事(建て主さんの顔が見える)の方が充実感があるので拓友建設は住宅建築を主体としているのです。