準工業地帯の明るい子育ての家 札幌市Sさま

Sさま邸の特徴

Sさまのお宅は隣接する遊興施設の高い塀を逆手に取った中庭風のプライベートガーデンが特徴です。庭に向かって建物を45度にカットし、大きな開口部を設けることで、庭とリビングがつながる開放的な住まいが実現しました。内部は吹き抜けになっていて、のびのびと子育てを楽しめる明るい住空間が広がります。

設計/N建築設計室

お子さまの誕生をきっかけに、落ち着いて子育てができる家づくりを考え、市街地の一角にゆとりある土地を入手したSさまご夫妻でしたが、その土地は建物を配置するには隣地との距離が近く、隣接する遊興施設の高い塀もありました。

N設計事務所の提案は庭に面したリビングを斜め45度にカットすること。これにより、眺望が開け、日差しも取り入れやすくなりました。

大きな開口部のあるLDKには吹抜も設けています。構造上、柱を入れる必要がありましたが、硬い感じのする角柱ではなく丸太柱を採用することに。角がないのでお子さまにも安心ですし、柱の圧迫感もなく、全体に柔らかな印象に仕上げることが出来ました。

フラットなデザインがおしゃれなキッチンは奥さまの希望です。グースネックの優美なデザインが目を引く水栓はタッチレスタイプ。天井にも木をあしらい、ナチュラルでラグジュアリーな空間になりました。

キッチンの背面には上下に収納を確保。壁面にはサブウェイタイルを使っています。左右から出入りできるキッチンは、家事動線にも優れています。

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浴室、引戸で仕切れる脱衣室、造作した洗面化粧台が並ぶユーティリティー。洗面化粧台にはブラウンのサブウェイタイルを使い、キッチンとリンクした雰囲気に。ヘリンボーン柄のフロアタイルや、浴室のアクセントパネルもブラウンで統一しています。

外観は、金属サイディングに玄関周りにブリックタイルを貼りました。細かい石がたくさん積み重なったデザインで、モダンで高級感のある仕上がりになりました。

高い塀を逆手に取ったデザインで、プライベート感たっぷりの庭や、明るいリビングのある住まいを実現したSさまご夫婦。木の温もりとやわらかな陽光を感じながら、のびのびと子育てを楽しんでおられる様子です。