光と風が巡り開放感あふれる住まい 長沼町Sさま

設計/ホリゾンアーキテクツ一級建築士事務所 一原寿寛さん

Sさま邸の特徴

Sさまとお母さまがお住まいのSさま邸。お母さまのため、1階だけで日常生活が送れる間取りをプランし、2階はSさまの書斎を設けました。明るさいっぱいの室内と、心地よい風を感じながら暮らせる住まいです。

Sさま邸は、ご実家の広い敷地を活かし、もともとは庭のあった場所に新築しました。外壁にはメンテナンス性に優れたガルバリウム鋼板を使用。玄関まわりの杉板がアクセントの温かみある外観です。

玄関は前面道路から見えないよう、風除室を設けてプライバシーに配慮。壁と天井を羽目板張りにしてくつろぎ感を演出しました。

リビングダイニングは天井の梁を現しにして、天井高のある開放的な空間に。「室内で植物を育てたい」とのご要望で、南面の窓に日射取得型ガラスを使っています。

当社の「高断熱・高気密住宅」に魅力を感じてご依頼してくださったSさま。壁には充てん断熱+スタイロフォーム75㎜を外張り、窓にはトリプルガラスを使い、高い断熱性と札幌版次世代住宅基準の倍以上の気密性を実現しました。

通路幅にゆとりを持たせて2人でも作業しやすいキッチン。冷蔵庫のほか冷凍庫を置けるスペースも確保しています。

キッチンのすぐ後ろは、お母さまの寝室。

寝室の隣りにはユーティリティとトイレを配置しました。室内はすべて段差のないバリアフリー仕様で、移動の負担なく暮らせてお母さまにとっても安心です。

2階の階段室に設置した大きな窓からの光が、スノコ状の床を介して階下の1階を明るく照らす設計に。窓を開けると、心地よい風が家じゅうを巡ります。

階段からの光は、壁上部にある障子から和室にも届き、明るい室内になりました。

「階段からの光による明るさと、リビングの開放感を楽しみながら快適に過ごしています」とSさま。週末には、お母さまが丹精込めて育てられてきた庭を手入れしながら、新居での生活を満喫していらっしゃいます。