家事がしやすく子どもと猫がのびのびと暮らせる住まい 札幌市Sさま

設計/西川幸宏建築都市設計事務所

Sさま邸の特徴

ご夫婦と2人のお子さま、猫ちゃんがお住まいのSさま邸。ご家族皆がのびのびと暮らし、充実した収納・家事スペースでストレスのない生活が送れるマイホームが完成しました。

リビングダイニングはホワイトとナラの木目を基調にしたナチュラルな雰囲気に。ダークカラーのキッチンやペンダント照明がアクセントになり、おしゃれな空間を演出しています。

テレビボードはリビングの雰囲気に合わせ、木目調で造作しています。

キッチンはシンクと調理台が向き合う、奥さまご希望のセパレートタイプです。

キッチンの横には背面収納を造作。調理家電などが使えるよう、コンセントも備えています。

キッチンの裏は家事スペースをまとめました。ファミリークロークは1人1カ所ずつ使えるよう、スペースを区切っています。

向かいの壁には有孔ボードを設置し、小物類などの収納スペースを確保しました。

※S邸はiezoom(いえズーム)に掲載されました。許可を得て転載いたします。

デザインと機能性を両立させる施工力で、住む人の幸福を叶える家づくり

札幌市北区の拓友建設は、UA値0.26 以下の高断熱・高気密の高性能住宅を建てる施工力に定評のある工務店。設計は建築家が、施工は拓友建設が行うことで、オーナーの希望を反映させた個性豊かなデザインと高い住宅性能が魅力です。

慣れ親しんだ土地でマイホームを建てたい

Sさん一家は、夫婦と4歳になる男の子、中学3年生の息子さん、1匹の猫と暮らす4人家族です。
以前は旭川に住んでいたというSさん一家は、上の息子さんが小学5年生の時に札幌へ越してきました。札幌での暮らしに慣れてきた事と、「もう転校したくない」という息子さんの希望で、住み慣れた札幌にマイホームを建てることを決めます。

Sさん一家の理想の家は、「家族がストレスなく暮らせて、猫が自由に動ける家」。依頼先を検討していた中で拓友建設のホームページを見つけ、建築士がヒアリングと設計をしてくれるところに魅力を感じ依頼を決めます。

こだわりの詰まったSさんの住まいを取材させていただきました。

家族と猫がのびのびと自由に過ごせる家

外壁には落ち着いた色合いのガルバリウムを採用。玄関周りと窓の間には九州・宮崎県産のオビ杉の羽目板を配し、シックな中にも暖かみのある雰囲気にしています。左の袖壁はガスボンベの目隠しにもなっています。

お客様から褒められることが多いという玄関。右手のコートフックは、奥さまのアイデアで下のお子さんが自分で上着をかけられるように上下2段に配置。

扉付きの靴収納と大容量の土間収納で、すっきり広々とした空間になりました。

玄関ホールを抜けると、白をベースにタモ材やナラ材を使用した木の温かみを感じる広々としたL D Kに繋がります。

ご夫婦のかねてからの希望だったというハンモックとキャットウォークが目を引くリビング。階段室とリビングを繋げて大きな吹き抜けにすることで空間が縦横に広がり、採光窓で明るさも確保しています。

奥さまこだわりのキッチンにはセラミックトップでお手入れのしやすいリクシルのリシェルを採用。同系色で合わせたペンダントライトもポイントになっています。
ダイニングテーブル背面の造作棚は、リビングで勉強をする息子さんの勉強道具をしまうために造作しました。

キッズスペースのハンモックは下のお子さんのお気に入りスポット。キッズスペースとダイニングを仕切る壁面はマグネット壁になっており、お子さんの絵や家族の写真などが飾れるようになっています。

奥にはおもちゃをしまっておけるスペースも確保しました。

キッチン横にはパントリーを配置しました。家族4人分の食品や日用品をストックしてもまだまだ余裕のある広さ。

キッチン裏に家事スペースをまとめて効率的な動線を実現

キッチン裏の洗面室には大きな洗面化粧台があり、洗面室を介して左右に家事スペースが配置されています。

左手の引き戸の先にはユーティリティーがあります。奥さまの希望で、「ガス式乾燥機 乾太くん」と既成の収納棚を配置。

洗面化粧台から向かって右手奥の引き戸の先には、家族4人分の衣類が収納できるファミリークローゼットがあります。

小さな子供と猫がいるので、目が行き届くような配置プランにしたかったという奥さま。家事スペースが直線上にあることで動線も短くなり、家事ラクになりました。

猫と人が楽しく暮らせる設計プラン

2階ホールの腰壁には本棚を造作しています。

マンガが好きだというご主人。コレクションが並べられた本棚の下から、光が漏れる穴を発見しました!

この穴は吹き抜けの梁を利用したキャットウォークの出入り口でした。メインクーンのトリコ(オス)は、入居後すぐにキャットウォークを走り回っていたそうです。

のびのびと遊ぶ猫を見るだけで、家族も楽しい気持ちになりますね。

2階には子供部屋とご夫婦の寝室、納戸、書斎があります。2人の息子さんの歳が離れていることから、上の子が先に家を出ることを想定して、子供部屋は1室にしています。

ご主人の希望で作られた書斎は、趣味に没頭できる大人の秘密基地のような空間です。

Sさんにお聞きします

Q /拓友建設を選んだ決め手は何ですか?

設計と施工が分かれていて建築士が、自分たちの要望にあった設計をしてくれるところに魅力を感じました。

左から奥に向かって奥さま、下の息子さん、担当の妻沼枝里さん

建築士とコラボした家づくりに実績のある拓友建設なら、理想の住まいを実現できると思ったのが決め手です。

Q /打ち合わせはどのような流れで進めましたか?

拓友建設に紹介していただいた、建築士の西川さんのご自宅に伺って打ち合わせを進めました。子連れで伺うことも多かったのですが、西川さんも子育て中のファミリーなので、とても相談しやすく助かりました。

いろいろな希望をお伝えした中で印象的だったのは、私たちの希望だったキャットウォークの設計のために猫の習性について勉強してくれたことです。

夫の希望だった高い天井を実現するための吹き抜けと、吹き抜けで現しになる構造梁を生かしたキャットウォークを設計していただき、理想を上回るプランニングに感激したのを覚えています。

Q /住み心地はいかがですか?

本当に住み心地が良いです。家族のお気に入りはハンモックとキャットウォーク、キッチン裏のウォークインクローゼットです。
家族も猫ものびのび過ごせていて、理想の住まいになりました。

拓友建設 担当 妻沼枝里さんの言葉

拓友建設は、高気密・高断熱など施工技術を管理することはもちろん、建築士さんの設計プランを、忠実に形にしていくことが施工会社としての使命だと思っています。

施工段階に入ってからは、毎日現場に足を運び、進捗状況を確認させていただきました。使う素材や、造作の際の納め方の工夫など、初めて目にする工程もあり、Sさまのお宅は勉強になることが多い現場でした。

また地場の工務店として、お客さまのすぐ側にいる、「頼れる存在」でありたいと思っていますので、住まいのお悩み事はいつでも気軽に相談していただければと思います。

カメラ/スタジオスーパーフライ 大道貴司
ライター/佐藤華代子

2024年5月掲載