設計/西川幸宏建築都市設計事務所
Oさま邸の特徴
Oさまご夫婦のご要望は「家族が仲良く暮らせて、暖かくて明るい家」。ちょうどご家族が増えるタイミングだったことから、将来のライフステージに応じて、使い方を変えられるフレキシブルな間取りとなりました。たっぷりの光を採り込み、2階からは山並みの景色も楽しめる一棟です。
祖父母が建てた築50年の家を住み継ぎ、暮らしていたOさまご夫婦。その家を建て替え、ブラックを基調としたシンプルモダンな外観になりました。外壁には、メンテナンスしやすい金属サイディングを採用しています。
Oさまご夫婦との出会いは今から3年前。いくつかのハウスメーカーや工務店を見学していた時、当社の住宅性能やSHS工法などにご興味を持たれ、ご連絡いただいたのが始まりでした。その後、検討を重ねられる中、2023モデルハウスをご見学。家の快適性をご体感いただき、当社に新築をご依頼いただくことになりました。
リビングダイニングの扉の横にあるガラス窓は、祖父母宅に使われていたもの。大切な思い出を受け継ぎます。
リビングダイニングは、南に面した大開口の窓からの採光で抜群の明るさ。窓の外には隣接するご実家が見え、ゆるやかなつながりが感じられる配置になっています。
キッチンは対面式を採用。背面には吊戸棚と収納棚を造作しました。
キッチンからそのまま洗面脱衣室、浴室へと続きます。
洗面脱衣室の先にある納戸は、家事室や収納など、さまざまな使い方ができるスペースに(写真左)。リビングダイニングからも出入りできます(写真右)。
災害への備えが万全な点もOさま邸の特徴です。納戸には停電時給電システム「スマートeチェンジ」(キムラ製)を設置。災害などで停電した時には、赤のコンセントに差し替えし、プラグインハイブリッド車またはハイブリッド発電機を利用すればガソリンLPガスからも給電できるため、室内で電気が使えるようになります。使用するコンセントは最大4か所選べ、Oさま邸ではボイラー、冷蔵庫、リビング、寝室で電気が使えます。
もう一つが耐震×制震ダンパー。こちらは国土交通大臣の認定品で、揺れに耐える「耐震」と、揺れを減らす「制震」の両方の機能を兼ね備えています。いつ起きるか分からない地震への備えとして、当社では2024年度から標準仕様にしています。
収納と2階も見ていきましょう!
階段下は、大容量の収納スペースです。
2階に上がると、開放的な空間が広がります。将来、扉と間仕切り壁を設ければ、2部屋の子ども部屋として使用が可能。窓からは、奥さまが大好きな山並みが望めます。
2階にもフリースペースを設けるとともに(写真左)、主寝室には家族全員分の衣類を収納できるファミリークローゼットを備えました(写真右)。